2019年6月3日月曜日

原口剛さんのインタビュー後編を掲載しました

お待たせしました。
原口剛さんのインタビュー後編をお送りします。
後半はまずジェントリフィケーションを話題としましたが、改めてジェントリフィケーションとは?というところからおさらいしましょうか。

ジェントリフィケーション(英語: gentrification)とは、都市において比較的貧困な層が多く住む中下層地域(インナーシティなど都心付近の住宅地区)に、再開発や新産業の発展などの理由で比較的豊かな人々が流入し、地域の経済・社会・住民の構成が変化する都市再編現象である。日本語では、高級化、中産階級化、階級浄化などの訳語があてられる。これにより、貧困地域の家賃・地価の相場が上がり、それまで暮らしていた人々が、立ち退きなどによって住居を失ったり、それまでの地域コミュニティが失われたりすることが問題となる。(ウィキペデアより) 

いまでは日雇い労働者の街、釜ヶ崎がある新今宮駅界隈もジェントリフィケーション化されつつあるようです。ひとつひとつ、原口さんが重みを込めて語る言葉を噛み締めてほしいと願うし、ぼくも僕自身そうしていかねばならないと思います。

札幌もJR駅の東側の再開発が凄まじく、新千歳駅から札幌駅に着くあたりのアナウンスが入る頃の風景には仰天させられるほどのタワービルの乱立がみられます。主に10年後の新幹線延伸をあてにしたマンションの乱立だと思いますが、駅周辺再開発に伴うとなりの新しい苗穂駅というところは、ショッピングモールを出て入駅するとエスカレーター完備の見事に完備された駅ですが、近場に職場や利便の悪さゆえにガラガラ状態。ここで費用をかかりすぎると見込むなら、新千歳空港駅から苗穂駅に止まるようにするしかないでしょう。
それにしても、昔の苗穂駅周辺を知る者として、実に無駄な再開発だと思います。
政治が金儲けとつるんで、生活と向き合わないととんでもないことになり、現にそうなっているからこそ、このところの人々の経済格差のみならず、地域格差、インフラ格差が露骨な露呈をしめしていると思います。

ジェントリフィケーションが美化された形ではそういった人工インフラによって報復され、そして破壊され、ぼくらはちりぢりバラバラになるかもしれない…。

いまや必至に住む土地にへばりつく人たちが、おおむねの中流から下降に向かう人たちがともに叩き合う時代になってきているように思います。事件が起きれば弱者が弱者を叩く、強者が弱者を叩くのみならず。
本当は生活する人たちが日々の連続性を守るための闘いをしなければならないのでしょう。
闘う相手はあなたやぼくの鏡じゃなく、それは大きくて、見えにくい、構造という怪物。無駄なあがきか?確かに勝ち目はないかもしれませんが、それを考える甲斐はあるんじゃないかと思うのです
そんなこんなで原口さんの深い洞察ある言葉にどうか是非目を通してほしいと思います。

ロングなインタビューですが、前後編併せて読んでいただければ望外な喜びです。